7/18~20 東北視察勉強会 Part2 終了

 平成27年5月に行ってきたばかりの東北ですが、3.11当時女川中学校の社会科の先生をしていた阿部一彦先生から、子ども達が考えた津波避難訓練を7月19日行うので参加いただけませんか、とのお誘いがあり、メンバー11名で参加しました。

■1日目(7月18日)
 ホテルの会議室で阿部一彦先生に再会し、そして高校生2人(Kさん、Aさん)も参加してくれました。19日の避難訓練に参加できないので、参加する私たちに説明をしてくれるという計らいです。活動の概要、女川の状況、「いのちの石碑」、「いのちの教科書」、避難訓練について子ども達のプレゼンを聞きました。この子ども達のまなざしは本物です。彼女たちは重いものを背負い、見たくないもの見て、家族を失った友人もいる中で、懸命に訴えていました。その姿は防災という言葉ではなく、いのちを訴える姿でした。一人を救えればいいのではなく、みんなを救うために活動していますとさらっと言えるのは、そこに一点の曇りもないからだと感じます。
DSC_0038

■2日目(7月19日)
 5月にお会いしたAさんとそのお母様も参加したいとのことで、朝早くに合流し、車4台、計13名で訓練会場である女川町野々浜に向かいます。
 我々は一般観光客役として参加し、避難経路はまったく知らされていません。どこに逃げるか好きにしてくださいとのことです。10時になり、高校生の山下修君の合図で訓練開始です。

 我々は一旦シェイクアウトし、揺れが収まったという合図を受けて山を目指して移動します。緩やかな道があったり、がけ崩れ状態の小高い山があったり、階段で登れるところがあったり、参加者約50名が散りぢりに上へ上へと移動します。それを報道陣が追いかけながら撮影していきますが、皆さん息を切らしながら、また日差しが強く猛暑の中なのですぐに休んでしまいました。
③野の浜訓練会場 (22)_p

 いのちの石碑7基目が建っているところに参加者が集合し、どこに避難したか、どうしてその場所を選んだのか、避難してどう感じたかなど、この訓練を実施して感じたことを参加者の数名がマイクを持って述べました。

 避難訓練が終了し、石碑の披露式に移ります。除幕があり、山下修君が碑文を読み上げます。石碑にはそれぞれ別の俳句が彫られています。すべて彼らが中学生の時に詠った句です。この7基目では「暗い夜 たくさんあるさ 希望の星」が彫られています。
石碑の前で山下修君と共に集合写真を撮りました。
IMG_5759_p

 会場を後にし、我々は車で10分ほどの女川原発PRセンターに向かいます。女川原発は3.11時、火災が発生しましたが大きな事故や障害は発生せず、364人の避難者を受け入れ避難所になりました。
⑧女川原発PRセンター (36)_p

 その後、笹かまぼこの「高政」に寄り、昼食代わりに自分で焼いて食べる笹かまぼこをいただきましたが、店長の方にどのような団体ですかと聞かれ、防災関係だと言うと、ここでしか見られない映像があるので是非見ていって欲しいということで、こちらも願ってもない申し出に目を輝かせ、当時の女川の状況を観ることができました。
DSC_0073

 おいしい笹かまぼこに後ろ髪をひかれながら、我々は大川小学校に向かいます。何度来てもその悲惨な情景は津波の威力を思い知らされます。ここでは無人航空機(ドローン)を打ち上げ、上空から撮影を行いました。

 大川小を後にして、5月にお会いしたNさんHさんに会うため、Hさんが経営されているカフェにお邪魔しました。前回はあまりNさんとお話ができませんでしたが、今回はある程度時間がありいろいろなお話を聞くことができました。帰り際、こらえていた涙があふれてしまったとのことでNさんは泣きながらまたお会いしましょうと、帰りを惜しんでくれました。

 長い一日が終わりに近づき、夕食は居酒屋で今日の反省会です。東松島のAさんとお母様もずっと同行いただき、反省会にも参加くださり、ここでもいろいろなお話をすることができ、有意義な夕食会になりました。

■3日目(7月20日)
 3日目はフリーのまま帰路に着くため、別行動になりましたが、内5名は仙台の荒浜小学校、閖上中学校、日和山に寄りました。共に震災遺構になるとのことですが人のいなくなった学校は余計に暗く感じます。
IMG_5923_p

■視察を終えて
 今回の津波避難訓練を終えて出た反省点として、我々の防災活動はままごとに思えてしまう、意識もレベルも違う、我々にできるのは子ども達の活動を多くの人に知ってもらうことだが、想いを伝えられる技量がない、という反省が出ました。1000年後のいのちを救うために努力している姿、その想いが込められた石碑、それにとどまらず、現在いのちの教科書に取り組み、おそらく一生をかけてこの活動を続ける決意。我々はこの子ども達に教えてもらったことを少しでも伝えられればと、気持ちを新たにしました。

関連記事

ページ上部へ戻る